論文斜め読み:DX を進める人材のコンセプチュアルスキル
- 飯塚 康至
- 2023年5月15日
- 読了時間: 2分
「コンセプチャルスキル」をキーワードにGoogleスカラーで検索して見つけた論文で、工学教育研究講演会講演論文集/第69回年次大会(2021年度)のものです。
「コンセプチャルスキル」というキーワードについて検索すると、管理者に必要な能力として、https://www.mdsol.co.jp/column/column_122_1453.html
テクニカルスキル
ヒューマンスキル
コンセプチャルスキル
と3つのスキルの中にコンセプチャルスキルも含まれています。コンセプチャルスキル自体の意味は「物事を理論的・創造的に考え、その本質を見極めることで、個人や組織の可能性を最大限まで高める能力。」となっています。
またコンセプチャルスキルの構成要素として次の14個の要素が挙げられています。
ロジカルシンキング
ラテラルシンキング
クリティカルシンキング
多面的視野
柔軟性
受容性
知的好奇心
探求心
応用力
洞察力
直観力
チャレンジ精神
俯瞰力
先見性
先の論文でははじめににてDXを進めるためのPMBOKから話がスタートしていて、PMBOXにこのコンセプチャルスキルの考えを取り入れると有効という主張を行間に読み取ることができます。
次にデザイン思考に話が進み、コンセプチャルスキルを発現させるデザイン思考へ話が進んでいきます。最後にワークショプでの体験の話になるのですが、この論文自体は、今一つ何が言いたのかよくわからなかったです。
論文からはあまり役に立つ情報はえられませんでしたが、1)テクニカルスキル、2)ヒューマンスキル、3)コンセプチャルスキルの3つに分けて考えることはとても有用だと思ういました。これを学校に当てはめてみると、AI全盛の時代に学校の役割はどのようなものかが見えてくるのではなかろうかと思います。すなわち
テクニカルスキル・・・専門学校で習うようなスキル(一部大学でも)
ヒューマンスキル・・・大学の生活で身につけるスキル(部活サークル、ゼミ、アルバイト)
コンセプチャルスキル・・・ゼミや研究活動、レポートなどアクティブラーニングで身につけるスキル
これらの点を明確にして大学の役割を整理すればより良い大学になっていくのではなかろうかと思います。
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